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映画「よなよなペンギン」

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監督はアニメの大御所りんたろう氏で製作はマッドハウス。こう聞くと期待して観に行くのも人情だろう。しかし,映画を観賞したところ,期待を裏切られた非常に残念な結果になった。
小さい子供の親子連れでこの映画に行った場合,親御さんは相当退屈すること間違いなしだ。何故なら大人が鑑賞に堪えるほどの物語が無いのだ。
大人は着ぐるみを着た可愛らしい少女の盛り上がりの無い無国籍のファンタジーに付き合わされることになる。他の3Dキャラクターのアニメーションに比べて決定的に物語がつまらない。
主人公の少女の行動に説得力が乏しく,敵役もしかりである。唯一敵方の一人だけがキャラが立っていたのがせめてもの救いである。
往年のりんたろう氏のパフォーマンスからは考えられない作品になってしまっている。この作品は小学生同士のお友達で連れ合って観賞しよう。

映画「THE 4TH KIND フォース・カインド」

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"第何種接近遭遇”という懐かしい言葉が映画の題名だ。しかし,SF映画ではなく,どちらかと言えばテレビのUFO物の二時間番組と大差ない。つまり,この映画は主人公が体験した一連の不思議な出来事を科学的考証なしにただ垂れ流すテレビのオカルト番組のような映画なのである。この映画の悪質さはホラー映画のように衝撃のシーンに観客をびっくりさせる効果音をかぶせているところである。効果音が無ければただの不可解なシーンである。実際の映像と再現映像を並べて映すことにより真実味を出そうとしているのかもしれないが効果のほどはいかがであろうか。
映画として歪なのに,テレビのバラエティーレベルの内容ではこの映画を誰に薦めれば良いのであろうか。オカルトマニアの方がテレビ放映時に鑑賞すべき映画という薦め方しか出来ないのなら悲しい事だと思う。

映画「パブリック・エネミーズ」

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12月12日公開の映画の鑑賞がまだ追いついていない。やっと「パブリック・エネミーズ」を鑑賞する事ができた。
観た感想は一言,眠くはならないが非常に退屈に感じた。映画の舞台設定には不満が無い。小道具,ファッション,建物,乗り物など当時の物をうまく再現しているのだろう。
FBIとジョン・デリンジャーとの戦いの描き方も空回りを続けている感がある。行動に計画性を感じられないので両者の接点が成り行きの派手なドンパチだけになってしまっている。デリンジャーが自分を狙っているFBIの詰め所を大胆に訪れたのもただとってつけたシーンになってしまって非常に残念だ。
ビリー・フレシェットとの最初の出会いあたりの絡みが何故か唐突に感じるため,以後のデリンジャーとビリーの関係が少々違和感を覚えてしまう。
しかしながら,アメリカの昔懐かしき銀行ギャングを十分に堪能できる興味深い映画だと思う。

映画「ティンカー・ベルと月の石」

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前作「ティンカー・ベル」と同様に製作総指揮をジョン・ラセターが執っている。従って,観る前からある程度物語の骨格は良く出来たものであると言う期待は持てる作品だ。
物語の始めと終わりでは何かしら主要キャラクターの成長があるところがライトな冒険劇の作りである「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」とは違う。というよりは「ティンカー・ベル」シリーズ自体が映画の王道の作りになっている。従って伏線の張り方と回収はきちんと行われ映画ファンが観ても最低限の満足は保障される。
以前のディズニー映画だとお約束の完全調和のハッピーエンドとは少々違い,ハッピーエンドではあるが,製作者の悪意に満ちた演出がちりばめられている。それは小さな子供と一緒に言った保護者の方々がこの作品を鑑賞するに値する作品であると感じる事で達成できているのではないかと思う。
しかし,最近の日本の子供達はこういった内容的に良質な映画には食いついて来ないのも現実かもしれない。

映画「レイトン教授と永遠の歌姫」

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最後まで世界観がつかめなかった。序盤のねむたくなるような観衆を置き去りにしながら勝手に進む謎解き,人間離れした警部,原理不明な謎の記憶保存・転送機械,突然出現する巨大ロボット。出てくるがこれだけすごいとはまるで漫画だ。最大の問題は敵役の行動原理及び目的がさっぱりわからない事である。渡部篤郎さんが少々不慣れなのも気になった。
作品としてはつまらなくは無いが詰め込みすぎと考えすぎの脚本ではないだろうか。
理解できないで酷評する福本次郎氏のような文章になってしまった。ゲームの延長で楽しめる人は多いだろうなと思う。

映画「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」

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もはやテレビ局は映画の興行収入に頼っていくしか生きる道は無いのかと感じてしまうような下心いっぱいの作品の前編だ。
仮面ライダーのように最終回を有料の映画にしてしまうことがこれから続くのであろうか。テレビ局の映画をなめきった考えにげっそりしてしまう。
さて,この作品は笑いの要素がちりばめられている。特に序盤のボレロの演奏シーンが笑える。のだめを人形に代え放り投げるのもブラックで良い。ただし,致命的なのは撮影が構図,カメラワーク,ピントを含めてテレビ品質と言わざるを得ない。音楽がきちんと聴ける環境なら別に鑑賞が映画館である必要が無い。
でも,映画としてはどうだろうか。相当な減点をせざるを得ない。終盤の演奏が悲愴の第一,第四楽章のみで何故第三楽章の演奏シーンが無いのか。(あったら話的にぶち壊しになってしまうと思うがそれも)ご都合主義に思えるかもしれない。

映画「スノープリンス 禁じられた恋のメロディ」

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はっきり言ってだめだめ作品だ。駄目駄目過ぎてレビューを忘れていた。山形の映画館は公開初日は「宇宙戦艦ヤマト復活篇」より大きなスクリーンを用意していたがほかのところと同じく一番小さなスクリーンにするか「ワンピース」を複数スクリーンで上映すべきだった。(興行的には)公開初日はワンピースの一人勝ちだった。ヤマトは固定ファンがいるだけまだましだった。初日の“スノープリンス”であるが,ヤマト風に言えば“そこに観客はいなかった空席があるだけだった”であろう。
和製「フランダースの犬」を目指したところで既にいやな予感なのだが案の定主人公の少年と犬を凍死させるための一本道の脚本で実に気持ちが悪い。「フランダースの犬」のパトラッシュは老犬であったがこの映画のちびはまだ成犬の入口という若い犬だ。吹雪の中とは言え,簡単に凍死するはずもない。
そんな細かいことが気になるようなすべてだめ作品だった。主人公以外の役者はある程度のパフォーマンスは発揮していた。脚本的には主人公と友達の女の子は何をしようとしているのか行動が良くわからない点が多々ある。
以降ネタばれ

映画「ニュームーン/トワイライト・サーガ」

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観ているこっちの方が恥ずかしくなるような見事な展開の作品だ。中盤は観ていて非常に歯がゆくなるし,退屈だ。
日本で言うならスイーツの携帯小説,少女マンガ原作のような映画だ外国でも同様のジャンルがもてはやされる事がわかった。
次回作も公開決定というアナウンスも終わりに流れる。こういうものが好きな人のための作品だ。

映画「マイマイ新子と千年の魔法」

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こちらではほぼ一ヶ月遅れで小さい劇場でしかも朝9時から一回だけの上映だ。12月中旬に封切された「ワンピース」とはえらい待遇の悪さだ。「ワンピース」は興行成績の割には私は面白くなかった。お客が入るのと映画の出来が異なるということを地でいってしまった感があるかわいそうな作品が「マイマイ新子と千年の魔法」である。昭和三十年代のアニメ作品と聞いてああまたかと思うかもしれない。しかし,この作品は戦後十年たったまだこぎたない日本がものの見事に描かれている。主人公の成長や都会から越してきた友達や無口な学校の上級生など主要キャラクターは間違いなく荒波に揉まれて成長している。すばらしい描写だ。この物語は他の昭和30年代物と決定的に異なるのはさまざまな形の人の死が描かれていることである。はっきり言って子供や大きいお友達にはこの映画の良さはわからないだろう。少なくとも私は絶賛モードだ。
まだ上映しているところがあったら話題の最新作はいつでも見られるので)後回しにして映画館へGOだ。

映画「ONE PIECE FILM ワンピースフィルム STRONG WORLD」

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土日はすごい大盛況で観に行けなかった。Yahoo!映画のユーザーレビューも絶賛の嵐だ。
Yahoo!映画のユーザーレビューを見ていると私には映画を観る目が無いのかと思ってしまう。
映画は行って帰るお話と,欠けたものを取り返すというのが大きな基本だ。キャラクターの成長が望めない限り,欠けたものを取り返すというお話にならざるを得ない。この映画は後者のタイプだ。
私のこの映画の第一印象は,それ程の作品とは思えないというより,ちょっと残念な作品だった。話のバランスが悪く中盤の盛り上がり感に欠ける。つまり,中盤が平板過ぎるのだ。終盤の盛り上がりもあまり効果的になっていない。ありきたりの内容である上に,話の構造も単調で伏線など無いに等しい単純明快な話の進め方だ。つまり,一番悪いのは脚本なのだ。ルフィの仲間達の活躍を漏らさず描いた事でまとまりがなくなってしまった。肝心のギャグもほとんどすべっていて笑えない。ワンピースってこんなにつまらない作品ではなかったと思うのだが。主人公が一度負けて二度目に勝つというのは作りやすい内容だと思うが,この作品は驚くべき事に再戦で普通に勝ってしまってそのために乗り越える障害も何も無い。極め付けでひどい話と言わざるを得ない。映画のレベルから見れば“ヤマト”とどっこいレベルだ。はっきり言ってこの作品を絶賛している人は“ヤマト”を批判する資格が無いとまで言っておこう。(良いのかよそんなことを言っちゃって)
私の持論は原作漫画家が長編映画に関わるとろくな事にならないと思っているがその典型の作品だと思う。本当に映画作品の何たるかを判っていない。しかし,映画の宣伝戦略が当り,出だしは相当に好調だ。さすが世界の亀山モデル!
子供づれの親の方にはお勧めの作品ではある。0巻目当ての人にもお勧めだ。

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