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映画「ディア・ドクター」

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さんざん叩かれて来た日本映画だが,だからと言って日本映画が全てくだらないと言う事ではない。逆にくだらない外国映画も日本のそれに比較して存在するだろう。要するに,そんな映画は日本で上映されないのだ。悲しかな日本映画はそういったフィルターが無いのでひどい作品をよく目にしてしまうのだと思う。
「ディア・ドクター」は通常6月末からの上映だが,私が住んでいるところは二ヶ月遅れの今週からの上映であった。マイナー作品であるから,休日にも関わらず,座席は三割程度の空きがあった。しかし,見終わった感想は前日のほぼ満員のなかで観た「20世紀少年」とは違っている。非常に穏やかな作品だ。
主人公の医師伊野とそれを取り巻く人々の心情の表現が良い。確かに主人公をお笑いの笑福亭鶴瓶が演じているがそれが壺にはまっている。それに対して取り巻く人々を演ずる演技派揃い俳優はそのパフォーマンスを如何なく発揮している。これは,監督の力量があるからだと思われる。役者の演技力を引き出すのも監督の役割だ。最近の日本映画の監督はこれが苦手だと思う。
きっちり作られた邦画が観たい人には,お勧めの映画である。

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