前回は,Shade7.5,10のレンダリング特性の違いを考えました。今回はPCを新しくした効果を検証してみます。
古いPCにはShade10がありませんのでShade7.5で前回と同じファイルを同じ条件でレンダリングしてみました。旧PCはXeon2.40GHz(533)です。
スレッド数 所要時間(秒)
XeonE5430(2.66GHz) Xeon2.40(533)
新PC 旧PC(HT Off)旧PC(HT On)
8 94
7 91
6 88
5 80
4 71 262
3 70 255
2 92 291 267
1 165 520 482
クロックの違いを考慮したとしても圧倒的なスピードの違いです。
尚,今回延命措置でオークションで手に入れたXeon3.06GHz(533)に換装しましたのでその値も載せます。クロック周波数は新PCをしのいでいますが結果は思ったとおり散々でした。ちなみに落札価格は4,400円です。
スレッド数 所要時間(秒)
XeonE5430(2.66GHz) Xeon3.06(533)
新PC 旧PC(HT Off)旧PC(HT On)
8 94
7 91
6 88
5 80
4 71 233
3 70 220
2 92 223 219
1 165 391 390
この結果,仮に中古でも未だに高価な最大クロックの3.20(533)に換装しても殆んど金銭の無駄になってしまうことが予想できます。
新PCですが,マルチプロセッサを効率よく扱えるソフトウエアの場合,CPU自体のスピードと8個ものCPUによって圧倒的なパフォーマンスを発揮する可能性があることがわかりました。