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映画「花のあと」

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こちらでは先行上映で既に2月27日から上映している。
作品を見終わった感想は,短編作品を引き伸ばしたような印象を感じる。時折はさまれる美しい景色もいわば見慣れた景色に近くなってしまっている。それ程庄内地方で撮影した映画が多いのだ。
主演の北川景子さんの演技は最低限の水準にはあるだろうが如何せん映画を引っ張っていくような役者力が弱い。殺陣も相当練習したようだが如何せん刀の重さが伝わって来ない。主人公が惹かれた若武者を演じた宮尾俊太郎さんの演技は観ていて辛かった。物語自体の内容が薄いので役者の頑張りが必要だと思えるが主人公の牽引力が小さいのは致命的だ。主人公の許婚をもっと前面に出したら面白かったかもしれない。それ程,人たらしの許婚を怪演した甲本雅裕さんは印象的だった。
苦言をたくさん吐いているが,映画ととしては普通のレベルであり,藤沢周平の世界の映像化が好きな人にはお勧めだ。

映画「おとうと」

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まさにこれぞ日本映画という作りの作品だ。
現在の終末医療の一つの形を使い,ろくでもない弟の終端話を象徴的に描く事でリアリティーを保っている。見所は笑福亭鶴瓶さんのダイエットを必要とする体当たり演技だ。エンターテイメントのプロの根性が垣間見える。吉永小百合さんはいつものその年代の方特有な語り口でがっちり固定ファンを掴む演技をしている。脇役陣もしっかりしていてかなり見ごたえがある映画だ。別の形の寅さん映画という評判も頷ける。古来の日本映画が好きな人にはお勧めだ。

映画「オーシャンズ」

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前半だけなら良い作品だ。しかし,NHK製作の番組以上の感動は無い。後半を見ると前半部は後半部の薄っぺらなヒューマニズムを正当化するための前振りにしか見えなくなってしまう。つまり,前半部でいるかや鯨達がものすごく愛らしく描かれるのだ。後半部はそれらの漁を残酷に描く事で漁自体の存在を否定する。まさに後半の引き立て役に成り下がってしまっている。この映画の製作者の意図はエンドロールで明かされる事になる。その意味で全くお勧めできない作品だ。

映画「ラブリーボーン」

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期待を裏切られた残念な作品だ。
幻想的な映像美を売りにする映画なのだろうがそれだけだ。
死んだ人間は現実の世界に干渉できないといういわば常識的な話の裏話のようだ。前編に渡って見ている人が期待するように物語はす進まない。かなり観ている人にストレスを与える内容だ。
テーマは究極には後ろを振り向かず前を向いて行こうということなのだろう。
映像美を観たい人にはお勧め。

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