●マイナスイオンってなに?

  レナード効果 ………………………………現在は存在が否定的です。
最近,マスコミやTVのCMでマイナスイオンという言葉をよく耳にするようになりました。マイナスイオンの存在が世間に広く知られるようになった理由は,ドイツの物理学者フィリップ・レナード博士によって発見された「レナード効果」という科学的な研究成果が代表的なものです。滝壷に身を寄せてマイナスイオンを吸入することを「レナード効果」と言うわけですが,滝の水しぶきにマイナスイオンの効果があることを発見したのがレナード博士です。自然環境のなかで,滝の近くに最もマイナスイオンが多く,その周辺の樹木や生物がとくに活き活きとし,生命力に満ち溢れていることで,マイナスイオンが生体へいかに良い影響を及ぼしているかということを実証したのです。この研究でレナード博士はノーベル物理学賞を受賞しています。

  マイナスイオンの定義 ……………………勝手に用語を作らないでください

それではマイナスイオンの定義とは一体どういうものでしょうか。広辞苑を調べても,マイナスイオンそのものでは載っていません。「イオン」の章を調べると「正または負の電気をもつ原子または原子団,陽イオン(カチオン)と陰イオン(アニオン)がある」と掲載されています。それでは,時計の針を少し戻して,小学校の理科の時間に習ったことを思い出してください。皆さんは原子という言葉に記憶があると思います。そう,物質を細かく細かくしていくと,最終的には原子にたどりつきます。それは世の中の物質すべてにあてはまること。例えばあなたの目の前にあるパソコンだって,毎日飲んでいる水だって原子の集まり。人間の肉体も元々は原子の集まりです。上の図のように原子には原子核というものがあって,中心には陽子と中性子が存在します。その陽子(+)の数が6個だとすると,原子はそれと同数の電子(−)を持ち,バランスを保っているのです。そういえば,「この図よく見たことあったよな」‥‥なんて思い出に耽っているあなた,いよいよ本題ですぞ。要するに周囲を廻っている電子(−)が,何らかの要因で一つ飛び出してしまう状態を酸化といい,つまりこれがプラスイオン。それならばその逆,電子が一つ余分にある状態がマイナスイオン。一般にマイナスイオンと言われるものの正体は電子であり,電子は単独で存在できず何かとくっついた状態をいわゆるマイナスイオンというのが分かり易い解釈でしょう。 科学的に言えばこんな簡単な説明では納得いかないことですが,マイナスイオンを簡単に定義すれば電子を一個余分に持った状態の原子であるということが出来るのです。

  マイナスイオンは空気のビタミン …………実態の不明なものに効能を期待するな。
マイナスイオンは別名「空気のビタミン」とか,「元気イオン」とか,「快適イオン」とか言われます。その名の通り,私たちの体を元気に健康にしてくれます。一方,プラスイオンはどうでしょう。別名「疲労イオン」と言い,文字どおり私たちの体を疲労させます。また,最近問題になっている活性酸素は別名がなんと「電子ドロボー」。活性酸素こそプラスイオンの固まりです。最近の研究で,病気の90%が活性酸素によるものだと言われています。

  マイナスイオンが体に良い理由 ……………理由になっていませんが。
じゃあ,何でマイナスイオンが体に良くて,プラスイオンが体に悪いの?そんな素朴な疑問にお答えしましょう。人間の体の神経系には電気信号が流れていて,プラスイオンとマイナスイオンが交互にバランス良く配列することで,脳からの指揮命令がスムーズになるという仕組みがあります。ところが,現代のようにプラスイオンの多い環境のなかで暮らしていることで,体の生体イオンのなかにイオンのアンバランスが生じてきています。 プラスイオンが増えると,いわゆる酸化という状態になりますよね。この酸化した空気,プラスイオン化した空気が増えている現代では,当然,プラスイオンを吸い込む危険が大きいわけです。最近,鼻腔(鼻)の疾患が増え,鼻炎や気管支炎,ぜんそく,アレルギー,肺炎や肺ガンなど呼吸器系の疾患が増えているのも,こうした大気の汚れ(プラスイオン化)によるところが大変に大きいのです。

  これからは空気を買う時代? ………………三段論法にもなっていませんが。
一昔前,私たちは水道水を何ら抵抗なく飲んでいました。確かに環境の良い時代でしたから,水かきれいで美味しかったのも事実です。でも,最近ではごく当たり前のように水を買って飲んでいます。そして,次はいよいよ空気。水も空気も目に見えないだけに怖いと言えます。これからの時代は,空気を買う?といってもそれはどだい無理な話。そうであるならば,生活環境を少しでも改善することで,汚れた空気から身を守る努力をする必要はあるでしょう。

  マイナスイオンを摂り入れる生活を! ……だんだん科学とかけ離れてきましたが。
人間には「知恵」があります。その知恵によって人は様々な難局を乗り切ってきました。かつてエジプトのピラミッドパワーが話題を呼びました。ご存知のようにピラミッドの中では「物が腐らない」,また,ピラミッドの発掘を手がけた調査隊の面々が日に日に健康になり持病が治ったというような不思議な現象が報告されました。そのピラミッドパワーの正体こそ「マイナスイオン」だったのです。 人間の知恵は連綿として続いています。そして,現代に再び登場し注目されている「マイナスイオン」こそ,これからの時代の救世主とも言えるでしょう。これからの時代,ぜひ,このマイナスイオンに注目してください。そして,マイナスイオンの効果をぜひ知っていただき,マイナスイオンを生活にできるだけ摂り入れる努力をしていただきたいのです。その結果,誰もが健康になり,楽しく快適に過ごせるようになることを私たちは願っています。

  結局,マイナスイオンってオカルトだったのですね? ……………………
そうです。



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